松本市は交通の要所だから、コストコ松本がいつオープンしても不思議はないと思っていた。
中央高速道路と長野自動車道の交差点。
関東と東海を結ぶ2番目の線であり、信州長野県への入り口でもある松本市。
最も、自動車道の直接の交差点である諏訪市や岡谷市、もしくは塩尻市か茅野市辺りでもコストコ長野入口の役割は果たせるけど。
何故、コストコ松本市かというと、それは松本城による全国的な知名度。
これがコストコ長野市といっても、まさか善光寺をイメージして楽しさを感じる人はまぁ多くない。
それが松本城コストコと聞けば、なんだか甲冑や武具をまとめ買いしたくなるもの。
どうなら信州須坂市あたりにコストコがオープンする見込みがあるものの、
須坂はちょっと奥まった位置にあるから、信濃国の民が行くにはバランスが良いとは言えない。
それから長野県一帯にはコストコ僻地が続いていて、山梨県・新潟県・岐阜でも美濃国にはコストコがない。
往時の武田信玄公や真田昌幸もびっくりのマイナー地区になっているのが信州付近のコストコ事情。
コストコ松本市がオープンすれば、信濃国の国衆はもちろん、
木曽路と甲斐国の民もなびくのは想定できるが、ちょっと数字にしてみると大した人口数はないのだ。
山梨県 (県人口) | 80万人 |
長野県 (県人口) | 250万人 |
木曽地区 | 3万人 |
松本市(市人口) | 24万人 |
あれどうしたことだ?
「10km以内の商圏人口50万人」というコストコオープン基準に達さないではないか。
分かりやすい場所設定が求められているのかな、コストコ松本市は。
例えば諏訪湖SAに隣接するコストコがあれば、高速道路利用者が頻繁に立ち寄りができる。
でも松本市から諏訪湖SAって、実は距離が30kmも離れている。
地図で見ると近いのだが、信州長野県は果てしなく広い面積。
長野市と松本市が70kmも離れているのがその代表格だが、コストコ信濃というひとくくりにはできないのが、長野県の事情であろう。
つまり、コストコ松本市という発想は誰にでもできるが、実態を考えれば、オープンする可能性は高くない。
とびっきりの仕掛けを作らない限り、コストコ松本市に十分な客を呼び込むことはできないだろう。
それには、松本城との大胆なコラボか、前述の諏訪湖SAとの隣接か、
はたまた「コストコ松本PA」というパーキングエリアを高速道路上に作ってしまうか。
そんなユニークなコストコ松本市、空想するだけでまぁまぁ楽しい感じにはなったのだ。